診療実績
平成20年度熊本機能病院診療実績
熊本機能病院は質の高い医療と効率的標準化を目指して平成20年度7月より一般病棟ではDPCを導入しました。病棟の機能別区分は昨年同様、急性期一般病棟(看護5単位201床)、障害者等施設一般病棟(看護1単位45床)、回復期リハビリテーション病棟(看護3単位125床)亜急性期病室(看護1単位 39床)となっています。この度、平成20年度の病院実績がまとまりましたので、ここにお知らせいたします。実情をご覧になって、なんらかの参考にしていただきたいと思います。熊本機能病院が今後とも地域医療にとってより役にたつ病院としてありたいと願っておりますので、これからもよろしくご支援、ご指導の程お願いいたします。
- 入院患者数と平均年齢
平成20年度の入院患者数は4143名、退院患者数は4155名でした。死亡退院患者は30名で例年とほとんど変化はありません。院内粗死亡率は0.72%でした。年間平均病床稼働率は92,6%でした。入・退院患者数は例年とほとんど変化ありませんが、DPC導入やクリニカルパスの適応増加によって在院日数が減少したことによる病床稼働率が減少しています。入院患者の平均年齢は56.10歳です。表1に示すように年々高齢化しています。

- 平均入院期間
平均在院日数は一般病棟での短縮が著明です。ただ当院は亜急性期病室や回復期リハビリテーション病棟を持っているため、家庭復帰や退院後の生活に不安のある患者はそちらの病棟へ転棟していただくことにしています。退院の目安はあくまでも日常生活が安全に送れることとしています。表2は診療科別在院日数、表3は病棟機能別在院日数です。

(表2)

(表3) - 各診療科における対象疾患と年齢層
熊本機能病院の入院患者の年齢層は表5に示すように20歳前後、60歳前後、85歳前後の3つのピークがあります。診療科別にこの年齢層を見てみるとその診療科の特長がわかります。整形外科で20歳前後はスポーツ外傷によるもの、60歳前後は変形性関節症や脊椎症など退行疾患によるもの、85歳前後は大腿骨骨折によるものが主となっています。形成外科は4歳以下が最も多く口唇口蓋裂など先天性奇形によるものです。60歳前後も少し増加の傾向がありますが、眼瞼下垂など加齢に伴う形成手術が増加しているものです。神経内科・リハビリテーション科は80歳前後にピークがあります。脳卒中の回復期リハを積極的に受け入れていることにあります。身体障害者等施設病棟は高齢なパーキンソン病が約70%を占めています。循環器内科は50歳代以降加齢とともに増加していますが、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心臓疾患の増加と深い関連があります。
(表5)




- 入院患者の主たる疾患群
入院患者の疾患別分類では昨年度と大きな変化はありません。ICD分類による疾病分類は表6の通りです。診療科別疾患小分類は表7に示す通りです。
(表6)
(表7)
- 手術および麻酔について
手術例数は3346件(うち定時が2557件臨時が789件)でした。全身麻酔例数は昨年度とほとんど変化なく2396件でした。定時手術がやや減少し、臨時手術が増加しています。手術内容では表に示すとおり関節鏡視下手術が最も多く、次に手根管開放術、人工関節形成術、口唇口蓋裂形成術、大腿骨骨折骨接合術になっています。

- 地域連携について
地域連携を深めるために当院の医療資源を地域の医療機関に開放しています。それが神経生理検査センターであり、昨年10月に開設した画像診断センターです。ファックスやインターネット回線を利用しての予約可能なシステムを構築しました。まだ十分活用されているとは言えませんが序々にそのネットワークは広がっています。当院への紹介医療機関を地域別、保険所管轄別に見ますと表11の通りになります。診療圏がかなり広くなっていることがわかります。これからもよろしくお願いいたします。地域連携パスを用いた脳卒中に関する急性期医療機関からの紹介は市中の4つの病院からだけでなく県内各地の病院にまたがっています。大腿骨頚部・転子部骨折は受傷直後より老人施設や市中の医療機関から、術後には回復期リハを希望されて急性期病院からの紹介を受けています。紹介をいただいた医療機関につきましては来院時にファックスにて来院されたことをお知らせし、診察後に診療内容をお手紙にて報告することにしています。報告内容に不十分な点が多々あると存じます。不明な部分につきましてご叱責いただきたいと思います。今後とも医療連携を通して地域連携を進めて行きたいと考えています。
(表11)










