研究に対する取り組み

循環器内科

副院長 水野雄二の論文が
日本循環器学会が発行出版する国際雑誌「Circulation Journal」に掲載され、Circulation Journal Award 2017 First Placeを受賞しました。

Variant Aldehyde Dehydrogenase 2 (ALDH2*2) in East Asians
Interactively Exacerbates Tobacco Smoking Risk for Coronary Spasm
― Possible Roleof Reactive Aldehydes ―

内容について水野雄二副院長に尋ねました

これは、東アジアに特異的に多いアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)変異型(具体的にはお酒を飲んで赤くなる方)は、冠攣縮に対する喫煙のリスクを相乗的に増大させるという論文です。

具体的には冠攣縮はアルデヒド関連疾患であり、アルデヒド代謝能力が低下している状態の方では、タバコの煙に含まれる毒性アルデヒド類によって冠攣縮を相乗的に生じやすくなることを証明した論文です。

具体的には、日本人になぜか特異的に多いとされ当院の泰江弘文先生発見され取り組まれてきたたてきた冠攣縮性狭心症ですが、今回我々は、お酒で赤くなる方に喫煙のリスクが加わると、両方の危険因子がない人の約7倍と相乗的にこの病気になりやすいことを示した論文です。

これまでに我々は、日本人に特異的に多い冠攣縮性狭心症がアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)変異遺伝子を有する人で生じやすいこと(Circulation 2015)、またこれらの方では、冠攣縮を介して心急性筋梗塞の原因になること (Journal of AHA2016)を発表してきましたが、今回はさらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)変異遺伝子を有する人(お酒で赤くなる人)では毒性アルデヒドを多く含むタバコの煙の影響で相乗的に冠攣縮が生じやすいことを報告したものです。

お酒で赤くなる遺伝子は実は、長寿遺伝子であり有利な点も多くあります。

しかし、アルデヒドを多く含むタバコや過剰な飲酒によってアルデヒドの被害を受けやすい体質でもあるのです。

それを知って予防しないと長寿どころか、ガンや心臓、血管病などによっていろんな病気にかかりやすくなります。よって、適切な予防や治療が必要と我々は考えています。

本研究は臨床的に意義が大きく、患者さんや医学、医療の進歩にとても有益な研究と考えています。

今後の医療は、患者さんの遺伝子や条件に応じて効果的で、医療経済的にも効果のある医療を目指すべきであると思います。

そういう意味で、本研究は患者さんの特徴や遺伝子に応じた先制医療のモデルになると考えています。

今後アルデヒドは多くの疾患において注目されるべき重要な因子であると思います。

我々は、患者さんの治療上、わからないことに対して研究も行いながら、勉強し、患者さんに質が高く効果的な治療を提供できるように今後も努力して参ります。

ご指導いただきました泰江先生、そして原田先生を中心とする病院スタッフに感謝し、ご理解とご協力をいただきました患者さん方にも御礼申しあげます。

有難うございました。

熊本機能病院 副院長 水野雄二

循環器内科部長 原田栄作の論文が
日本循環器学会が発行出版する国際雑誌「Circulation Journal」に掲載されました

Eisaku Harada(2017).
B-type natriuretic peptide in heart failure with
preserved ejection fraction
-relevance to age-related left ventricular
modeling in japanese-
Circulation Journal; 81:1006-1013.

全文英語の論文のですので、
内容をわかりやすくまとめたものを掲載します

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整形外科

当院では人工関節置換術にナビゲーションシステムを導入し、学会で発表を行っています。

●第47 回 日本人工関節学会

・CT-based ナビゲーションを用いた
カップアライメントガイドの精度検証 熊本機能病院 整形外科 高橋知幹

・ナビゲーションおよび既存器械を用いて
セメントカップを設置した5 例 熊本機能病院 整形外科 高井浩和

●第11 回日本CAOS研究会

・CTベースナビゲーションにおける
骨盤側のレジストレーションの検証
熊本機能病院 放射線部 早井智弘