しみ、そばかすなど
「Picowayピコウェイ」
ピコセカンドKTP/Nd:YAGレーザー
シネロンキャンデラ社 ピコ秒レーザーとは、ピコ秒(1ピコ秒=1兆分の1秒)という短い時間レーザー光を照射する機械です。照射時間が短いため、最大出力が大きくなり、色素斑等のメラニンに対して、瞬間的にエネルギーを伝える事ができ、熱作用が少ないため、結果的に少ない回数で色調の改善が期待されています。またレーザー照射後の副作用(炎症反応や色素沈着)を軽度に抑える事が可能と考えられています。

ピコウェイ適応
- 保険外適応 日光黒子(しみ)、雀卵斑(そばかす)
- 保険適応 太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着
ピコウェイの作用

- 熱の影響が少ない
- 小さな粒子や色素にも反応
- 肌への負担が少ない
施術の流れ
- 治療部位のメイクや皮脂の汚れを洗顔にてしっかりと落とします。
- 麻酔クリームや麻酔テープによる表面麻酔を行います。
- 患部にレーザーを照射します。
- 照射後は治療部に応じた処置を行います。
料金
- 5mm×5mm5,500円/回
- 10mm×10mm11,000円/回
- 20mm×20mm22,000円/回
- 30mm×30mm33,000円/回
- 40mm×40mm44,000円/回
- 50mm×50mm55,000円/回
治療について
【治療前の注意点】
- 日焼けをした状態では熱傷を生じるリスクが高くなるため、照射することは出来ません。
日焼けをしてしまった場合には、症状が落ちついてからの照射となります。 - 照射部位に日焼け止めや化粧品(クリーム、化粧水を含む)が残っていると、レーザーが成分に反応して熱傷を起こす可能性があります。照射前には必ず落として下さい。
- サンオイルを使用している場合は、1~2週間前より使用を控えて下さい。
- 時計、アクセサリー等の貴金属類は事前に外して下さい。
【治療が行えない方】
- 572nm、1064nmの波長の光に敏感な方、又は光線過敏症のある方
- ケロイド、瘢痕体質の方、糖尿病などの内分泌疾患に罹患しており、創傷治癒に障害のある方
- 免疫抑制を引き起こす疾患、抗凝固薬を内服中の方
- 妊娠、またはその可能性がある方
- 発熱している、また全身状態が芳しくない方
- 光過敏性発作、光過敏症に関連した疾患に罹患や既往のある方
- 光過敏症を誘発する薬剤、外用薬を使用中の方
[抗菌薬テトラサイクリン系、キノロン系、スルホンアミド系向精神薬クロルプロマジン、チオリダジン降圧薬サイアザイド系、フロセミド、β遮断薬、カルシウム拮抗薬、ACE阻害薬非ステロイド性向炎症薬素プロフェン、ケトプロフェン(湿布も含む)]
【治療が行えない部位】
- 感染症の皮膚疾患又は切開、開放創、炎症、化膿部位
- 悪性腫瘍、単純ヘルペスⅠ型Ⅱ型
- 1ヶ月以内の強い日焼け部位
【治療中の注意点】
- レーザー光から目を保護する為に、ゴーグルを着用します。照射中は外さないで下さい。
- 通常と違う痛みを感じる、ヒリヒリする等の違和感がある場合は、お知らせ下さい。
【治療後の注意点】
- 照射部位に腫れや赤みが残る事がありますが、一過性の症状であり1週間程度で軽快します。
- 照射直後は疼痛が強いため、アイスパック等でクーリングを行います。
- 当日は浸出液が出る事が多いため、軟膏+ガーゼ/ドレッシング剤保護処置を行います。
- 治療部位は、引っ搔いたりしないで下さい。皮膚を傷つける事で色素沈着になる可能性があります。
- 当日は入浴せず、シャワー浴のみとして下さい。
- 赤み、腫れ、痒みが強い場合は、ご連絡下さい。
- 治療期間中の日焼けは必ず避けて下さい。日焼け予防対策を日常的に行なって下さい。
- 照射後は医師の指示に従い、処置を行なって下さい。
【治療経過について】
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照射当日から1週間
照射直後はヒリヒリした感じがします。治療部位にはワセリンやステロイド含有軟膏等を塗布し、その上からテープを貼ります。
自然にテープが剥がれるまでテープを貼付した状態で洗顔やメイクを行なって下さい。 -
照射後1週間から3ヶ月後
治療部位の痂皮(かさぶた)は、レーザー照射後約1週間で取れ、テープと軟膏でのケアは必要なくなります。
痂皮が取れた後の部位には薄いピンク色の表皮が見られます。
この状態になってからは色素沈着を起こしやすくなりますので、日焼け止め(SPF40以上)を使用し、遮光して下さい。
またハイドロキノン製剤(美白剤)の併用をお勧めします。 -
照射から3ヶ月後以降
レーザー照射から3ヶ月後に、2回目以降の照射の必要の有無を判定します。
起こりうる副作用
- 色素沈着・・・擦れやすい、日焼けしやすい箇所は色素沈着のリスクが高くなります。
- 色素脱失・・・色調が濃い場合は、熱損傷や頻回の治療を行う事により発生します。
- 瘢痕・・・体質や、出力、短時間での照射間隔にてリスクが増大します。
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その他の合併症
痂皮形成、水疱形成、紫斑、紅斑、浮腫、掻痒感、炎症など
保険適応疾患について
太田母斑、異所性蒙古斑、外傷性色素沈着
回数制限なく、治療間隔は3ヶ月ごとです