総合リハビリテーション部

Neuro-activation Rehabilitation Center(NARC:ナーク)

科学に基づくリハビリテーションを実践しています。

NARCは私たちが信条とする「科学に基づくリハ」を実践するための部門です。「神経活性化」の考えを軸として、先進機器や新しい概念を当院リハに取り入れるための情報収集、導入後の振り返り評価や学会等を通した報告などの活動を実践しています。

リハビリテーション支援ロボット「ウェルウォークWW-2000」

ウェルウォークは脳卒中などによる下肢麻痺の歩行練習を目的としたロボットです。ロボット脚が麻痺した足の膝の曲げ伸ばしをサポートし、足の位置や姿勢をモニターで確認できます。体重免荷機能と床が動くトレッドミルで患者さんの歩行能力に合わせた歩行練習ができます。また、3次元計 測カメラが異常歩行を分析し、改善案を提示してくれます。

4年間(2019年〜2022年)の実績

●患者数:延べ114人 ●年齢:平均62.7歳
●練習期間:平均53.0日

ウォークエイド

ウォークエイドは、歩行に合わせて腓骨神経を電気刺激することで足関節の背屈を補助し、中枢神経障害による下垂足・尖足患者さんの歩行を改善します。
脳卒中治療ガイドラインでも推奨されている機能的電気刺激を用いて、筋再教育、廃用性萎縮の防止・抑制、関節可動域の維持・増加、局所血流量の増加を促し、患者さんの歩行能力の向上を目指します。

IVES 電気刺激療法

脳血管疾患や運動器疾患で麻痺した筋に対して、電気刺激を与え,運動機能を改善させる医療機器です。脳血管疾患では、筋肉の随意収縮を促すとともに脳の可塑性を促すことに繋がります。
リハビリの時間だけでなく病棟内の日常生活場面でも使用し上肢機能の回復を促します。

電気療法+sEMGバイオフィードバック 「バイタルスティム プラス」

脳血管疾患や加齢に伴う嚥下障害の改善を図るため電気刺激を用いて筋を「収縮」させる装置です。電気刺激により高い筋力値を引き出す事ができます。

干渉電流型低周波治療器 「ジェントルスティム」

脳血管疾患や高齢に伴う嚥下障害の改善を図るため嚥下の感覚神経を干渉波で刺激する装置です。痛みや不快なピリピリ感が少なく、安全に使用することができます。嚥下反射の改善や咳反射を向上させる目的で使用します。

ドライビングシミュレーター

自動車運転を再開するため実践的な練習を行ないます!
様々な運転環境をシミュレーターで模擬的に再現し、運転に必要な注意力、危険予測・判断力、身体能力を確認することができます。また、リハビリとしても活用しており、ハンドル操作やブレーキ/アクセル操作を通して臨場感のある練習を行うことができます。

Hondaセーフティナビ

リハビリスタッフによる指導

シーティング・姿勢保持

体にあった車椅子をリハビリテーションの視点で提案します。
脳卒中や高齢の患者さんは、車椅子に座る姿勢が崩れやすく、からだの変形や廃用症候群(心身機能の低下等)を引き起こす危険性があります。当院では体格や障害の程度、生活環境に応じてモジュラー型車椅子や専用の肘掛、クッションなどの福祉用具を使用し、患者さんのからだにあった車椅子を提案しています。

  1. ①調整前

  2. ②フットサポートの高さ調整

  1. ③バックサポートの調整

  2. ④調整後

移動補助具 適切な歩行支援用具をご提案します。

障がいや加齢によって起こる歩行能力の低下を補うため、適切な歩行補助具が必要になります。様々な歩行補助具や装具の中から、身体状況や自宅環境に合った福祉用具を担当療法士がご提案します。
杖に関しても適切な高さや使い方などをわかりやすくお伝えします。

情報収集

最先端の情報をリハビリテーションに活用しています!
リハビリテーション医療の進歩と伴に、新しい治療機器が開発されています。
常に最新の情報にアップデートするため、学会や福祉機器展に積極的に参加しています。最近ではSNSなどインターネットで最先端のリハビリテーションロボットの情報などをタイムリーに知ることができます。
有用と思われる機器があれば、デモを依頼して実際に体験して患者さんに効果があるか検証して採用を判断します。