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みんなで感染対策!感染性胃腸炎と吐物処理研修

こんにちは、広報スタッフです。
ニュースなどでも感染性胃腸炎やインフルエンザの流行状況について話題になる時期ですね。
たくさんの人が集まる場所でもある病院をはじめとした施設では、これらの感染対策は常に気を付けている事でもあります。

全職員が対象となる感染対策研修会

毎年行っている事ではありますが、今年も全職員に向けた感染対策の研修会を行っています。
先日は、事務職員を中心に研修会を行いました。
事務職員の中には、あまり患者さんと接しない職員もいますが、施設に勤務する職員として、おう吐された方がいらっしゃった場合の処理の仕方なども実技を含めて研修を受けます。

もしも患者さんがおう吐されたら・・・
そのおう吐物は、塩ビ製タイルの上では半径2.3メートルほど飛び散るそうです。

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院内でそのような状況になった場合には、感染の拡大を防ぐためにも徹底した処理が重要です。
定められた濃度の消毒液を作り、防護用具を装着して、処理を行います。

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吐物の周囲に新聞紙等を敷いて広がるのを防ぎ、まずは大まかにふき取り。
その後、消毒液を使ってふき取ります。
床だけでなく、カベや天井、家具など、実際には消毒すべきところがたくさんあります。
たとえばテーブルなら、天板の裏まで消毒が必要です。

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防護用具の装着、外し方にも順番とコツがあり、実際にやってみるとなかなか難しいものです。
繰り返し確認しておくことが必要だと感じました。

自宅での感染対策も万全に!

講師を務めた院内感染管理室の看護師からは、自宅でできる感染対策の説明もありました。
最近ではご自宅でもアルコール消毒をされている方も多いかもしれませんが、多くの感染性胃腸炎の原因であるノロウイルスには効きにくいことはご存知ですか?
ちなみにインフルエンザには有効とのこと。

つまり、石けんでしっかり手洗いすることと、アルコール消毒は、どちらも必要なんですね。
アルコール除菌したから完璧!という訳ではなさそうです。

ご自宅では、ぜひ帰宅後はもちろん、食事や調理の前など、液体石けんでしっかり30秒の手洗いを!
そして、アルコール消毒も取り入れて、感染を防いでくださいね。