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3月25日、26日に第35回総合リハビリテーションセンター研修会を開催致しました。


 

 

今回、江戸川病院 言語聴覚士の中川良尚先生をお迎えし、「失語症の長期経過と訓練アプローチ」というテーマで2日間に渡り、リモートでご講義いただきました。


 

中川先生は失語症の患者様に長期間リハビリテーションを継続することで、数年単位で失語症が回復していくことを多くの論文で証明しておられます。講義では、若手スタッフにも理解しやすいように、基本的な失語症の考え方やメカニズムに始まり、リハビリや支援の必要性について、そして長期的経過の予後予測についてデータを示しながらわかりやすくご教授していただきました。

失語症の症状分析をしっかり行い、どこで問題が生じているのか見極める力を付けることがやはり大事なことであると改めて感じさせられました。また、長期的に関わる中での目標や在宅で行う課題の設定、外来リハビリにおける実践や考え方など先生が実際に行われていることなどを具体的にお聞きできたことは大変参考になり、勉強になりました。



私たちも様々な症状の患者様に向き合いながら丁寧な分析を行い、この研修で学んだことを患者様に還元できるよう頑張っていきます。

総合リハビリテーション部 言語聴覚士 湯浅唯香